■設定
ヒーロー ... モーガン・アーカート (35)/イギリス人/コンピュータ会社経営
ヒロイン ... ロージー・オズボーン (22)/イギリス人/画家である母親のマネージャー
■二人の出会い
双子の妹の身代わりで、婚約者としてヒーロー邸に赴いて。執事にヒーローの書斎に通されたヒロインは、しばらくしてグラスの割れる音と女性の泣き声が聞こえてきたのでレイプかと思い、部屋を出て客間へ行くと、ヒーローに愛を告白する十七歳の少女と、ヒーローの、なにやらわけありな言い争いを目にします。
■二人の初kiss
入れ替わりがバレて。それでも結婚はしてもらう、と遺言の条件を満たすためになりふり構わないヒーローにヒロインは抵抗するんですが、妹夫婦の将来を人質にとられてジ・エンド。地団太を踏むヒロインの髪に手を差し入れ、ヒーローは唇を重ねます。
■二人の初夜
ハネムーンで訪れたハバナ諸島にあるヒーロー所有の小島の別荘で。ヒロインは長いフライトで疲れ、眠ってしまいます。深夜、目が覚めたヒロインはヒーローに見つめられていたことに気づきうろたえます。熱っぽいヒーローの眼差しに、ヒロインはベッドから跳ね起きますが、ヒーローが再びヒロインをベッドに横たえます。ヒーローはヒロインの身に着けているナイトドレスを一気にはがし、敏感な胸を唇に含みます。快感に身をよじらせるヒロインは本能に導かれ、慎みを追いやってヒーローの服に手をかけます。ヒーローを受け入れた瞬間、ヒロインは驚きとかすかな痛みに甘い声をあげます。そして寄せては引いていくリズムに、身も心も飲み込まれていったのでした。
■お気に入りのセリフ
「妻になったら、危険を追いかけて楽しむのは控えてくれよ」「新しい条件を聞くたびに、わたしの仕事はつまらなくなるわね」ヒーロー&ヒロイン。妹の身代わりで婚約者のふりをしているヒロインを、奔放な妹の方だと思って釘を刺すヒーロー。ヒロインはヒーローの傲慢さを目の当たりにして、しゅんとさせてやりたいと思い、ズケズケと率直な物言いで反撃するんですが、図太い性格らしいヒーローはダメージを全く受けてません。軽やかなテンポで繰り出されるキレのある会話が(・∀・)イイ!ただ、すぐにカッとなって演じる役柄を忘れるあたり、ヒロインには人を騙す才能は皆無のようです。
「悪いことは言わない。今夜彼に打ち明けるんだ」「エリザベスは明日まで待ってほしいと言うの。それに人を操るのが好きなあのいやな男に苦い薬をのませてやりたいわ。エリザベスのことなんかなんとも思っていないのよ。人生をめちゃめちゃにしてもいいと思っているんだわ」「気持ちはわかるが、そんなことができると思わないほうがいい。元々エリザベスが自分で決めたことだ。愛のない結婚だとわかっていたはずだよ。責任の半分は彼女にもある。彼女だって彼を利用したのではないかい?」「モーガン・アーカートみたいな男は、思い知らされるということを経験していないのよ。一度くらいそんな目にあうほうがいいのよ。わたしの正体をばらさないでね」ヒロインの母親の友人&ヒロイン。ヒロインのヒーローへの反感が、ヒロイン自身もまだ気づいていない恋心の裏返しだというのはロマンス物のお約束なのでヒロインがこういう台詞を吐くのは別に不思議ではありませんが、それにしてもヒーローの態度はヒロインがそれほどカッカするようなものだったかな?って気がしました。それにいささかヒロインが上目線でヒーローを裁いてやるわ!と息巻いているのもどうかと。ヒーローを裁くならヒロインの妹も同罪で、その妹可愛さにヒーローを騙したヒロインだって涼しい顔してヒーローを断罪できる立場ではないと思います。自分たちのことは棚に上げて、ヒーローの悪口を第三者にぶちまけるヒロインには少々、興ざめでした。
「彼女、フランス語は恋人から習ったのかしら?」「恋人は恋人でも、母のね。ついでに言わせていただければ、わたしはイタリア語とドイツ語が話せるし、スペイン語も多少はできるわ」「それだけいろいろ試したのなら、イギリスの男性の感想はいかが?」「わたしの相手は代表例とは言いがたいから、なんとも申し上げられませんわ」「妹さんのほうはずいぶんといろいろ試してみたようだけれど」「お母様、無作法な意地悪をされてもわたしは喜んで受けて立ちます。けれど、ここにいない妹には弁明ができませんわ。それでも悪口を言うとおっしゃるなら、失礼させていただきます」ヒーローに憧れている少女&ヒーローの母親&ヒロイン。結婚式直前の晩餐会で。妹のために毅然とした態度をとるヒロインは立派だとは思うけど、いや、自分だってヒーローのいないところでヒーローの悪口言ってたやん、とツッコミ入れずにはいられませんでした。自分や身内に甘く、他人には厳しいヒロインってのは好きじゃないなぁ。それに数ヶ国語を操れると自己申告しちゃうところも、正直あんまり感心しません。
■感想
とにかく最初から最後まで言い争いばっかりしていたヒーローとヒロインでした。最初のうちはヒロインの口からスラスラ出てくる切り替えしがヒロインの頭の回転の早さを示しているようで楽しめたんですが、徐々に口から生まれたようなヒロインの減らず口にクドさを感じるようになってしまったのが残念。あと、ヒーローは悪い人間(←あくまで又聞き)だから騙しても問題ない、というヒロインの倫理観はどうかと思いました。基本的に本作のヒロインは人のせいばかりしていたように思います。後半、やきもちを焼くヒロインがようやく自分自身にも問題があったと思うようになったときは、成長したなーと思いました。
一方、ヒーローはかなり波乱万丈な人生を送ってきたせいか、人間的な魅力を感じました。祖父の会社を立て直すエピソードが特に良かったです。母親主催の晩餐会に、ヒロインが突飛な服で出ようとした時に対応とかも中々。普通のHQヒーローとは一味違った対応がユニークでした。
■入手可能先
アマゾン
新品なし/ユーズド商品 ¥1〜
イーブックオフ ¥320
リサイクルブック ¥280
@古本市場
¥269
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